正真正銘何番煎じの愚痴と弱音なので閲覧自己責任でお願いします

タイトル通り。












何となくテレビをつけたら、名前も知らないバラエティが放送されていた。

様々な悩みを抱えた視聴者が番組に出演して、芸能人達がその悩みを聞いて話し合ったりアドバイスしたりする。ざっくり言えばそんな番組。



毎回3組のお悩み相談者が紹介されるようで、私が見始めたのはちょうど3組目が始まる時。

相談者は中1の妹がいる高1の姉。
「妹が将来ダンサーになりたいと言い出した。でも妹にはセンスがないから無理だと思う。練習しているところも全く見た事がないし、きっと本気じゃない。早いところ諦めさせたい」という相談だった。



関係者席には当事者の妹さんとお母さんが来ていて、ちょくちょく芸能人達からそっちに質問が飛ばされる。





「練習はどのくらいしてるの?」
「目標にしているダンサーさんはいる?」
「ダンサーになれなかったら何になりたい?」
「反対されてることにどう思ってる?」
「ご家族の前で踊ったことはある?」





まとめると、その子はダンス未経験でレッスンに行ってもない。
好きなダンス動画を見よう見まねで覚えて、友達と踊り始めたのがきっかけでダンサーになろうと思ったらしい。
家族には殆どダンスを見せないそうで、理由は「見せたらダンスを細かく指摘されるから」。
1日に1時間ほどの練習を週に3~4日こなす程度で、実際踊ってもらっても上手ではないことは素人でもわかるぐらいだった。



出演する芸能人達の中に今回はたまたまというか、運がいいのか悪いのか、有名なダンサーさんがいた
司会の人がどうですか?と振ると、


「本気で答えていいの?」


と前置きされる。
勿論ですよ〜と軽く承諾したのは、当たり前かもしれないけど妹さん本人じゃなくて司会の人で。少しの間の後、「習ってないから当たり前かもしれないけど、基礎が全くなってない。でもここで踊り切ったことに意味はある」と慎重に話した。



そのうち妹さんは泣き出してしまって、それでも「ダンサーになりたいという気持ちは嘘じゃない」と吐き出した。「家族からの非難が苦しい」とも。



けれど母と姉は、その夢を目指すこと自体に反対している訳じゃなく、「本気で目指すなら応援したいと思ってる」と真剣に話した。それを聞いて妹さんはさらに泣き出した。




番組はそのまま終焉を迎えて、妹さんは鼻声で「頑張ります」と言い、姉と母はそんな姿に貰涙を流して会場も暖かい雰囲気に包まれる。芸能人達が「応援しています」と言葉をかけて、締めの挨拶をしてCMに入る。番組は終了した。







動けないまま、暫くCMを見ていた。
見ているふりをして、沢山考えていた。


隣に座っていた母が、「親なんだから、娘の夢を応援するのは当然でしょ」「本気で応援してるならまずはダンスを習わせないと駄目だよね」と言う。「そうだね」というと変な声になりそうで、頷くだけにした。







不自然に思われないように自分の部屋に逃げて、好きな曲を最大音量で流しながら被せるようにして歌った。上手く歌えなくてイライラする。もっと冷静に歌いたいのに気持ちが焦っている。泣きたくなって喉が締まる。どんなふうに歌いたいのかイメージが湧いてこない。こんなふうにすれば良い感じになるかも、と思っても、それは自分がやりたいことなのか、自分に似合ったことなのか分からない。



気分転換に、昔ライブで歌ったことのある曲を片っ端から歌った。ライブで歌った曲は自然に喉が開いてさっきよりずっと上手く歌える。でもいつもみたいに気分が乗るわけじゃなかった。上手く歌えると言ってもやっぱり拙くて、さらに落ち込む。





歌が下手になった。

下手だから上手くなりたいと思っていたのに、更に下手になった。歌う時間が減ったから当たり前だ。練習しなければ下手になる。音楽に限った話じゃない。



その時ふと、私はそれが嫌で、何年も続けてきたフルートを辞めたことを思い出した。
自分が好きなものは、自分が納得できるものを披露できて初めて愛せる。中途半端にやったって自分が苦しくなるだけだ。どんなに好きでも、離れた方が楽なことだってある。理想と現実のギャップに耐え続けていくことが私には出来ない。




じゃあ現実を理想に近づけるには何をしたらいいのか。考える。考えてみて、それでどうする。実行するのか。本当に。もう何年も同じことを繰り返してきた。変わってない。何も変われてない。歳を重ねていくだけで、私はまだ何処にも向かってないし向かえない。さっきの母の言葉に「じゃあ専門学校行かせてくれればよかったじゃん」とは言えない。言えなかった。ずっと言えてない。



ぐちゃぐちゃな頭を抱えて、声を押し殺して泣くしかない。結局その後はいつも同じで、自分のネガティブ思考が自分の何もかもを否定する。




幼稚園生の頃、テレビの中で歌って踊るアイドルに憧れて見様見真似するのが好きだった。

親はそれを見て上手だねと笑ってくれた。褒めてくれることも、幸せそうに笑ってくれることも嬉しかった。

夢を追うためにダンスを習い始めて、2年目にして1度大会に出た事がある。

私と同じ年端のいかない子達が自分よりずっと洗礼されたダンスを踊っているのを見て、怖くなった私は翌年にダンスを辞めた。

小学校に上がって、ダンスが駄目ならとフルートを始めた。

全国大会に出て優勝した小学4年の頃、自分には音楽の才能があるんだと思った。

次第にレッスンの先生からも音高音大に行かないかという話を持ちかけられて、どうしようかと悩み始めたものの。

中学に上がって、才能があるというのは錯覚だと知った。

毎日親友と誰よりも朝早く部室に来て練習して、誰よりも長く居残り練習をした。

習い事でもコンクールの曲を見てもらって、沢山指摘をもらって家に帰っても練習した。

それでもソロコンは県大会止まりだったし、金賞は取れなかった。

最後の夏のコンクールでは大きなソロを貰った。

講評用紙に褒め言葉が書かれていて嬉しかったけど、その時も金賞は取れなかった。

音高には行くのをやめて、それと同時に音大にも行きませんと先生に話した。「勿体ない」と言われて「すみません」と返した。

高校に上がって、吹奏楽部の体験入部に行った。

部活の実力はまあまあなもので、人数が少ないのでB部門出場だけれど、毎年全国手前ぐらいまでは進む有名校だった。

それもあって選んだ高校だった。

翌日。部長さんが「お願いだから入部して」とわざわざ教室に出向いて言ってくれた。

部長さんはフルートパートの人で、気が強そうな人だった。音色を実際に聴いたりもしたけれど、好きな音じゃなかった。

結局、「ごめんなさい」と渋々断った。暫くの間、廊下ですれ違う度睨まれた。

怖くなって高校では演劇を始めた。ずっとやりたかった演技が下手なりにもできる環境が楽しかった。

入部して初めての大会で、主人公の親友役をオーディションで勝ち取った。

主人公を演じる先輩はとても演技が上手な人で、私はその人の演技に一目惚れして入部した。

先輩にとってはこれが最後の大会で、所謂引退試合のようなものだった。

だから一緒に演技出来ることが本当に嬉しくて、先輩も「本当に、絶対新人賞取れると思う」と何度も言ってくれた。

いい演技をして、先輩達にいい思い出を残してあげられたらと思って遅くまで練習した。

結局賞は取れなかった。対して先輩は、大会出場校の役者の中で一番良い演技をしたとして、最優秀演技賞を獲得した。

それでも演技がしたくて、翌年の新歓公演では主役を務めた。

公演を見て入部を決めた後輩に「入ってくれてありがとう。面白かったの?」と聞くと、「先輩の演技に惚れて入部したんです」と言ってくれる子がいて嬉しかった。

いつもその子は役を貰うと、「先輩に追いつけるよう頑張ります」と言った。

そのうち演技だけじゃなくて、興味のあった脚本と舞監を務めるようになった。

文化祭で公演を行った時、先輩やらお客さんに今までで1番面白かった、いい演出だったと太鼓判を押された。

自分に本当に向いてるのはこっちだったのかも、と思ったものの、やっぱり大会では賞を取れなかった。

引退前最後の大会では、あの時と同じように主人公の親友役を務めた。見せ場の多い重要なネタキャラを同期の1人が務めることになったけど、彼は昔から演技が上手な方ではなかった。

重要な役だからと、何度も2人で居残り練習をしてああだこうだ言っていた。皆にも指摘を入れてもらって、気がつけば彼は大会で賞を取った。

彼は表彰台から戻ると「お前のおかげだ」と笑顔でお礼を述べた。「本当におめでとう」と言うしかなかった。

私は結局、1度も賞を取れないまま部活を引退した。

その後しばらく動いていなかった演劇部のグループLINEに、ある日突然通知が来た。後輩が賞を取って、県大会にも進む、という報告だった。

賞を取った後輩は、私の演技を褒めてくれたあの子だった。

受験の季節になって、自分の進路を考えた時に今までのことを振り返って嫌になった。

やりたいことはずっと昔から変わらない。一貫して好きなものは変わってない。これ以外のことを本気でやろうとも思わない。

でも好きなものを「好きだ」と惜しげも無く言うためには、それに全ての時間を割かなきゃいけないことを知っていた。

手を抜いたつもりはない。もっとああしなきゃ、こうしなきゃって常に思ってきた。私なりに頑張ってきたつもり。

でも結果は出なかった。

まだ努力が足りないのかもしれない。というか足りないんだと思う。頑張ることの限界ってどこだろう。

その時、自分にはもう好きなものを本気で好きと言うことが出来ないかもしれないと思った。

普通の大学に行きながらお金を貯めて好きなことを学ぶしかない。そっちの方が将来の為にもなるし、もっといろんなことを学べることも分かってる。

でも、それで実力がつくのか。今までよりも遥かに時間を割けないのに、何が変わるのか。

やらないよりマシかもしれないけど、信用出来なかった。

何かを辞める時、「勿体ないよ」と言われた。「折角才能あるのに」って。

だったらどうして自分はこんなにも結果が残せないのかと、いつも心のなかで毒づいた。嘘つきだと思った。

「どうしてそんなに自信が無いの?」って、持てるわけないじゃんこんなに結果出せなかったんだからさ。

どうして褒めてくれるかといえば、私の中の感性とその相手の感性が一致したからだと思う。だから好きだと言ってくれるし、素敵だと褒めてくれる。

でも一般的に見たら飛び抜けて魅力的なわけでも、上手なわけでも、特別な訳でもない。19年生きてそれを嫌という程知った。

私は特別になりたい。ずっとずっと特別になりたくて生きてる。でももうなれないって分かってるから、これから何を目指して生きていくのか分からない。







解決しようと思えばきっと何か一つぐらいは解決出来るのに、それをせずに自分を呪っている。
そんな自分が本当に嫌いだし、言葉や文字で表しても口説くなるだけでどうにもならない。
誰かからの言葉を貰っても、自分が変わらない限り終わらない。






気分屋だから、今きっとこういう気持ちでも少し経てばまた落ち着くとは思うんです。それこそ音楽を純粋に楽しめる時が絶対に来ると思うんです。それは分かってるんです。
でも楽しいってことは、好きなんですよ。好きだから、もっとやってたいって思っちゃうんです。もっと極めたいって思っちゃうんです。私の中で音楽はどうしたって夢なんだなぁって分かっちゃうんです。結局また苦しくなるんです。








あーーーーーーむりもうやだ歌歌えないよもう私には無理だよ、無理。いつまで私は、でもだって、って言い続けるんかな。こわいな。来年3年だから進路考えないといけないんだよね嫌だなぁ。私何するんだろう。ウケる。ねぇどうしてこんな誰が見てもいい気分にならない記事を態々Twitterに通知出してあげてるかわかる?結局何処かで「そんなことないよ」って言葉を待ってるし、その言葉を貰ったら「私はまだ音楽続けていいんだ」って思えるからだよ。気持ち悪いでしょ、自分の内に留めておけばいいのにね。私より努力してて夢叶わない人なんていっぱい居るのに1人で吠えてるの本当格好悪いよね。そもそもこの内容以前ブログに書いたきがしなくもないんだけどどう。DJ社長が「やらん人は一生やらんしやりたければやればいいしやりたくなければやらなきゃいいと思う」って言ってたのずっとずっと自分の中に残ってる。母が高校卒業の時にくれた手紙の「いい子に育ってくれて云々」の1行がずっとずっと私を縛ってる。いい子の振りをしてきただけだし、その振りすら出来ずにここまで来たよ。努力すれば絶対に報われる世界になれよ早く。どうかいつか音楽が夢から趣味にはっきりと変わりますように。諦められますように。あの頃は本当に悩んでたって過去形で話せますように。解散。忘れて。ごめんね。ごめん。皆も嫌なこと沢山あるのにね。これ書いて明日は頑張って生きるからさ。許して。ごめんね。